宗石亭では車椅子を利用される方や、足腰の弱いご年配のお客様においでいただくことも多いです。
宗石亭では正面入り口が緩やかなスロープ状になっているため、店舗にお入りいただくにはこちらからをお勧めいたします。
一階のホール(テーブル席)は椅子の配置アレンジで車椅子のお客様にもご利用しやすいと思います。
二階お座敷をご利用の場合は、係にお申し付けいただければエレベーターまでご案内いたします
お手洗いに関してはホール女性トイレが洋式となっております。なおこちらには店舗の構造上で二段の階段があります。ご注意ください。
宗石亭ホールでお客様にお使いいただいている焼肉用の取り皿。実はこれらの絵はすべて手書きで微妙にそれぞれの絵柄が違います。
どれも可愛らしい絵なので、食べ物やお飲み物がテーブルに運ばれるまでこれらの絵皿を並べて比べているお子様や女性客の姿を時折見かけます。
牛肉の取り扱いの多い精肉店では、毎日大量の切り落としと牛スジがスライス作業の副産物として生まれます。
当店でも精肉店時代は切り落としや牛ひき肉が常にダブついていました。
飲食店の賄い料理は、余った素材を生かすのが基本なので当然切り落とし・牛ひき肉・牛スジの料理が多く登場します。
ビーフカレーは一般的にはご馳走ですが、当店での賄いの登場頻度は昔から首位独走状態でした。
そして次点はやはり牛ひき肉の料理が、いろいろ形を変えて登場しました。
メンチカツはその点、最もお肉屋さんらしい一品かもしれません。
同じような素材を使用してもハンバーグとは違った日本独自の味。
私はメンチカツのほうが食べ飽きませんが、皆さんはいかがでしょうか。
メンチカツカレーです。
ちょっとズームインし過ぎで、カツが大きく見え過ぎているかもしれません。
ビーフカレーは牛肉の繊維が、煮崩れるまで煮込むのが当店流です。
賄い料理の流れを汲むランチメニュー。お気軽にお楽しみください。
すきやき重の原型は切り落としと玉ねぎだけを煮た牛丼です。
これも賄いに頻繁に登場しました。
ただお客様にお出しする丼物と違い、自分で白飯の上に大鍋から肉を盛るスタイルです。
まさに牛丼。これは若い時には最高のご馳走でした。
単純な味ほど食べ飽きないものです。
宗石亭のランチメニューのライス大盛りは50円増しです。当店のメニューはそれぞれ食べごたえのある品々ですが、大盛りともなればさらにそのボリューム感はぐぐっと増します。
身体も頭も酷使してエネルギーを必要とするビジネスマン、食べ盛りのお子様たち、大盛り主義のグルメな方々。けっこう大盛りで注文されるお客様も多いです。
もちろん女性だって照れないで大盛りをご注文ください。意外にいらっしゃるんですよ。ご遠慮なくどうぞ。
宗石亭には志賀高原でリゾート気分を満喫したお客様も多くおいでになります。
近年では高速道路や有料道路を活用すれば都会からのアクセスも容易になりました。
また、須坂からも渋滞箇所をクリアできれば一時間もかからずに到着できます。
志賀高原はいま新緑の柔らかな色彩と初夏のまぶしい日差しのコントラストが綺麗で素敵な季節です。
梅雨の合間に広がる志賀高原の空は「空ってこんなに青いんだね。」とあらためて感心してしまいます。
ウィンタースポーツだけでなく色々なアウトドアレジャーや避暑にオススメの志賀高原。高原情緒に癒されたあとは須坂 宗石亭まで足をのばしてみませんか。
牛肉のあらゆる部位の中で、最も濃厚な風味を味わえるのが通称三角バラとか前バラと呼ばれる、霜降り状態のバラ肉だと思います。
これ以上脂が乗ってしまうと、しつこく感じるギリギリの状態。トロける食感はマグロで例えるなら大トロです。
マグロ同様バランスの良い部位は希少なので、高値になってしまうのが残念です。
しかし、召し上がった満足感は価格以上のものがあると思います。是非お試しください。
ご年配のお客様で上カルビ一人前(100g)を定期的に召し上がりに、ご来店いただいている方がいらっしゃいます。
お肉の量は少なくてよいから、美味しくて軟らかいものを、というニーズにお答えできる食材です。
長年、牛肉の商いに携わっていると、忘れられない一頭(牛のことです)が存在します。
私の場合は、父が私の後学の為に買ってくれた長野県のチャンピオン牛がその一頭にあたります。
よく肥育されて、全身が霜降り状態になった肉を昔は「特選」と呼びましたが、現在は「A-5」という規格名に統一されています。
そんな高品質な牛肉のことを、プロは尊敬の念をこめて「トビ」と呼びます。
父は息子に牛肉のピンからキリまで教えるために、不採算を承知の上で「トビ」を買い与え、「好きなように精肉しなさい」と命じました。
「トビ」の語源は忘れてしまいましたが、私にとって初めての特選肉は感動ものです。より丁寧な精肉を心がけ、大切に使ったものです。
しかし、桁外れの高額な肉なので、売れば売るほど赤字です。何とか儲からなくても損失を出さないようにするには、必然的にコストに目覚めるを得ませんでした。
父の商いの教育方法は少々乱暴でしたが、商売の実戦で覚えた知識はその後、当店の仕入れの基本となっていきます。
また、その一頭の全部位を試食したことが、私の牛肉に対する味覚を鍛え上げ、お客様に自信を持って提供できる「牛肉の目利き」に育ててくれました。